2009年5月17日日曜日

Youngstaインタヴュー




Youngsta。名前は少年期からDJを始めたことから来ている。
ダブステップがまだその姿を潜めていた頃からRinseでプレイしてきたメンバーの1人であり、自分の名が関与するジャンルが、思いもよらず世に知れ渡って行く様を目の当たりにしてきた1人である。


Q: Rinseをやってどれくらいになるの?

A: それがよく覚えてないんだ。多分20歳(2004年?)くらいからかな。調べればわかるけど、はっきりとは覚えてないんだ。

Q: ということは、ダブステップを広めたうちの1人であるということ?

A: その通り。僕とHatchaとKode 9の3人。

Q: 反応はあった?

A: ちょうどその頃波が来そうな時だったんだ。ちょっとしたいい感じの。ダブステップにとってもRinseにとってもいい時期でね。みんなで結構流したよ。その後ここ2年間はかなりマッシヴだね。

Q: '広がっている'という手応えはあった?

A: 去年かな。ブッキングが半端じゃなかった。そうなるとは早々わかってたけどね。

Q: オーディエンスの入れ替わりをかなり見て来てるのでは?

A: そうだね。過去のFWDでは30代がほとんど。自分が一番若かった。レイヴっぽいものじゃなくて、どちらかといえば真面目な類いだったから、基本的には年上が多かったんだ。で、今は音もかなり変わって、若い子が増えてる。これからもシーンは大きくなってくだろうから、それはとてもいいことだと思うよ。ガラージ似のものからそうじゃないものにサウンドが変わって来てるのも明らかだよね。

Q: ここ最近の2ステップサウンドについてはどう思う?

A: 変化の道中だと思うよ。音楽って、大きな円の中をぐるぐる回ってる様なもので、形を変えては回りに回って返ってくるんだ。みんなにとっては、ガラージから出て来た頃や、初期のHorsepowerやEl-Bを聴いてるみたいな頃の感じだね。初期のダブステップは、今の2ステップの様な感じの音。もっとダークで、ディープで、ベース旋律な感じの。もちろん、他のスタイルは、ガラージみたいな音じゃないけど。かっこよくて好きなのは、MartynやTRGの音。みんな注目してると思う。で、来年あたりには飽きてきて、またミニマル・ハーフに戻って行く気がするな。

Q: DJとして腕前がいいとの評判ですが。

A: そう?

Q: 知らなかったの?

A: 正直言ってインターネットはあんまりやらないから。自分が上手いのはわかってるよ。じゃなきゃ今ここにいないし。

Q: ダブステップの中ではかなりのテクニシャンだと思いますが。

A: そうだね。でも、自分の好きなものをまわしてるだけ。ただチューンをプレイするってことはしないんだ。そんなのスマッシュするだけだからさ。

Q: それにしても、まわしている時はかなりテクニカルなことをしてると思いますが。

A: ただレコードをまわしてるだけじゃないって思いたいからね。何をまわしているかだけじゃなくて、'どうまわしてるか'をミックスで魅せる様にしてるんだ。いいものをまわしてるのに、技術的にはどうかな?ってDJがかなりいるからね。

Q: 前からそう?

A: そう。レコードをどうミックスするか、だけ。それをテクニックと呼ぶにしろ、そうでないにしろ、ミックスするならそうしないとね。あんなにテクノロジーが揃ってるのに、ミックスしないDJがたくさんいるんだ。ほとんどの人が、1210ふたつ持ってて、CDやAbletonなんかを使ってる。

Q: ヴァイナル派ですか?

A: そう。今のところはヴァイナルかダブ。

Q: FWDでダブステップをビートジャグリングしてると聞きましたが。

A: DMCスタイルじゃないけど、それに似た、でも複雑じゃない感じ。さっとジャグリングするか、ティーズを入れるか、それか、アンセムをティーズでイン&アウトしたりとか。ちょっとした飾りみたいなものだよね。僕が技術的に上手いかどうかって話に戻るけど、結局は、みんながパーティの最後まで踊って楽しんでくれてるってことが答えなんだろうね。

(訳:myoume)

引用元 dbs

Shackletonインタビュー



強烈な個性を放つ中毒性の高い呪術的ビート、レコード・ショップでも一際目をひくドープなアート・ワークでダブステップ~ハウス~テクノと幅広い層のリスナーから支持を受ける注目レーベル'Skull Disco'。そのレーベルのボスでもある'Shackleton'が遂に日本上陸ということで、ニュー・リリースの興奮も冷めやまぬ中メール・インタビューを敢行!


─まずSkull Discoの名前の由来それに加えコンセプトなどあれば教えてください。

カメルーンの、とある部族についての本を読んでいたことがあって、その部族の宴では死んだ先祖の骨を掘り起こしたものを並べて、その中でみんな踊るらしいんだ。酒を飲み、音楽と踊りを楽しむんだ。素敵なパーティーだろ、だからSkull Discoって名付けることにしたのさ。初期のジャケットに、骸骨がジャンベを叩いて踊っているイラストが描かれているのも、それが理由なんだ。


─毎回ド肝を抜かれるアートワークなのですが、それについてもこだわりなどあったら教えてください。

本を読んだりしている時だったり、音楽から連想したりしてアートワークのアイデアを得ているんだけど、アイデアが浮かんだ時はアーティストのZekeに伝えるようにしている。Zekeは僕がイメージしていたものを更に素晴らしいものにする方法を知っているんだ。


─世界中をライヴで回られていると思うのですが、特に印象的な国などあったら教えてください。

実はそんなことないんだ。最近は出来るだけフライトを減らしている。ただ僕の妻は日本人なんだけど、僕にとって彼女の家族に会いに2~3年に1度だけど、日本に行くことはとても大事なことなんだ。ヨーロッパの国とは全然違うし日本がとても大好きだよ。


─相棒であるAppleblimとの出会いを教えてください。

もともと6年ほど前から一緒にレイブにいったりしていて知り合いだったんだ。彼は僕の友達と


一緒にレコードショップで働いていて、僕らはそこで知り合ったんだよ。

レーベル運営も軌道に乗ってきている。僕らはこれ以上リリースしたものをプロモーションすることを全く考えていなくて、必要以上にプロモーションをする必要はないと思うんだ。時間も無いしね。


─Skull Discoの8番ではPeverelist,9番ではT++をリミキサーにそれぞれ起用しています。これが個人的にツボだったのですが、どういった理由で起用したのですか?

僕らはPeverelistの楽曲が好きでAppleblimが彼と一緒に曲を作り始めたんだけど、その曲がものすごく良くて、それでリリースすることに決めたんだ。T++はもともと友達で僕らの音楽をとてもサポートしてくれている。過去の彼の楽曲はもちろん好きだし、彼なら必ずいい曲を仕上げてくれるという確信があった。彼がリミックスをしたいって言ってくれた曲をいくつか渡して、彼が選んだのがDeath IS Not Final だったんだよ。彼の仕上げたリミックスを聞いた時、ただ衝撃だったよ。当初は12'を切るつもりはなかったんだけど、その考えはすぐに変わったね。


─リミキサーにテクノ・シーンのカリスマ'Ricardo Villalobos'を起用した'Blood On My Hands'がここ日本でも多くのDJにプレイされました。リミックスに至った経緯などあれば教えてください。

リカルドは昔から僕らの楽曲をプレイしてくれている数少ないDJの一人だ。Blood On My Handsの曲をとても気に入ってくれていて、Appleblimが彼に良かったらリミックスをしてみないかって話を持ちかけたんだ。快く承諾してくれたよ。フェスティバルで一緒に出演したときに彼に会いにバックステージに行こうとしたんだけどセキュリティに止められたことがあってね、しょうがないから観客の最前列に行って大声で彼の名前を叫んだんだ、Skull DiscoのTシャツを掲げながらね。リカルドは僕らに気づいてステージから降りてきてくれて、そこで音源のCDを彼に渡したんだよ。
僕は正直、リカルドがリミックスをするだなんてって冗談半分だったんだけど、彼はマジだったね。2週間後にはリミックスを仕上げてくれた。ってもファブリックでそのリミックスがかかっているのを聞くまで知らなかったんだけどね。すごくうれしかったよ。リカルドは好意的で誠実なやつだ。


─Skull Discoにはテクノ、ハウスの影響も多分に感じられるのですが、音楽的なバックグラウンドを教えてください。

西洋の多くのビートミュージックは4拍子だ。でも僕はハウスやテクノにそんなに精通しているわけではない。むしろ色んな要素をもった音楽を好んで聴いている。ジャンルに関係なく土着的で強い個性をもっているものをね。そういった意味ではGodflesh、Can、Black Flag、Public Image Ltd、Leonard Cohenなんかが好きだよ。


─他にもアフリカ的な民族音楽の影響もあると思いますが、そこについいてはどうですか?

それについても同様だ。民族音楽に対して深い造詣があるわけじゃないんだ。『新しい』リズムが好きなだけだ。みんなが僕の音楽にアフリカからの影響を感じるのは良く分かるけど、僕はただ自分が踊りたくなるような音楽を作っているだけなんだよ。


─Dubstepのアーティストの中でも極めて異端なサウンドですが、どのようなきっかけでこのような音が出来上がったか、もしあれば教えてください。

それはちょっと違うね。僕は自分の聞きたい音楽を作っているだけで、誰か他の人の曲に聞こえるような音楽には全く興味がない。そもそもダブステップの意味も良く分からないし、そのシーンの一員になろうとした覚えもない。面白いアイデアをもったオリジナリティ溢れる楽曲がコミュニケーションが簡単になるからといって、誰かによってカテゴライズされるのだとしたら、その瞬間、音楽の魅力は無くなってしまうと思うよ。


─現在UKのダブステップのシーンはかなり盛り上がっているようですが、どのような感じなのでしょうか?

たぶんそうなんだろうね、でも僕はダブステップについてどうこういえる立場じゃない。


─最後に。日本に来たら何かしたいことなどありますか?

うーんそうだね、妻の家族に会うだろうし、呑み屋に行きたいよ。その辺を歩きながら面白い人たちに会えることができるといいね。大阪、名古屋にも行くし、おいしいものを食べたいけど、納豆は好きじゃないんだよね。銭湯にも行ってみたいね。もちろんライブもしたい。
僕らの音楽に興味を持ってくれているみんなへメッセージ。
僕もAppleblimも日本での滞在が大好きだし、人々をリスペクトしている。日本でプレイ出来ることを誇りに、そして光栄に思うよ。この機会を与えてくれたことに感謝したい。


引用元 Shackleton インタビュー/クラベリア

RSD (Rob Smith) Interview



---ニュージーランドのダブステップ・シーンは(上向きになってきてはいますが)、まだまだ明らかに女子が少ない様に見えます。これまでプレイしてきた世界中のシーンで、性別でバランスの違いはありますか?

『UKでは、結構バランスが取れてると思うよ。DJやプロデュースする子も増えて来てるし。今月日本でプレイしたけど、あそこでも女の子が多かったし、ダブステップのイベントも多かったね。』

---それは良かった!
RSDのセットの聴き所を教えて下さい。やはりダブステップ色が強いですか?

『他の平均的なdubstepのセットよりは、もっとベースとレゲエ、ボーカル・トラックを多く含んでるところかな。』

---最後に、これからのdubstepはどうなると思いますか?
ジャングルの様な道のりを辿って行くのでしょうか?

『そうだね。浸透の早さと面白さは、もっぱら90年代のジャングルのムーブメントと似てるよね。でも、感じとしてはもっとオーガニックで、世界的なコミュニティに幅広くサポートされてる様に見えると思うよ。まだまだこれからが楽しみだね。』


BTC dubstep