2009年3月3日火曜日

MALA (DMZ)



このインタビューは、Malaが2007年日本のツアー後に行ったニュージーランド・レゲエミュージッククルー”NiceUP”の記事です。前半が記事、後半がインタビューになってます。
Mala/Digital Mystikzインタビュー [NiceUp]

まず最初に基本的な部分、”Dubstepとは?”と説明したいところだが、実は、Dubstepの美しさをありきたりな表現で説明するのは難しい。というよりはむしろ、音楽として語るのさえ少し気がとがめる。

『この音楽が持つ本当に自由な部分は、色んな違いを混ぜ合わせることができる能力。大事なポイントは、サウンドを自由に作り上げること。それさえうまく行けば大丈夫。それが全て。』


とMalaは語る。

Dubstepは、西ロンドンベースのダークな2stepサウンドの展開であると言えるが、Dub、Reggae、Dancehallなど Ragga要素を更に練りこんだもの、とも言えるだろう。サウンドの中心は様々な音により演奏されるものが多く、他は、Grimeとして知られるスタイルと比較されることが多い。

ReggaeとDub要素を存分に引き出したDigital Mystikzのスタイルは、Aotearoa(ニュージーランドの人々)音楽ルーツの歩みからすれば、この国でのDubstep旋風の完璧なるイントロダクションと言える。更に如いて言えば、この度Fat Freddy’s Drop の’Cay’s Crays’の輝かしいリミックスが完成したばかりであり、彼のムーブメントはニュージーランドがこよなく愛する多くのグループ及びアーティストへの多大なる救いと言っても過言ではないのである。

Digital MystikzのReggae、Dub、初期のJungleやDark Garageをこよなく愛する形は、ハイパー・スペースなリディムにたっぷりのサブベースをマッシュし、ミュージカル・ハーモニーなるバイブと共に進化的なサウンドを創り上げている。

雷鳴のようなチューンをTempa、Tectonic、Rephlex、Big AppleやPlanet Muなどに引き下げ、Digital Mystikzはレーベル、そしてクラブナイトDMZを立ち上げた。
ロンドンMassでは各々少なくとも1,000人以上を集客。今では伝説的地位に達する。レーベルとしては、Malaのエピック”Anti War Dub”から始まり、Cokiの”Shattered”、そしてLoefahのハーフタイム・ミニマリズム”Horror Show”などの発信にてジャンル定義させたことが特徴である。これが今日までに書かれたDubstepのロードマップである。DMZは獅子が食すが如く、実に混ざり気の無い生のDubstepサウンドを作り上げているのである。

DMZの飛躍のポイントは、彼らのSoul JazzリリースやRadio 1 DJ、Mary Anne Hobbs、Zane Lowe、Pete Tong、Gilles Petersonなどからの情報発信と共に、ベース・カルチャーの行方を常に見通すところにあり、予測不能なレベルのエコー・チャンバーは、その切り札として今日も活気付いている。

MALA (DMZ) Interview - Back To Chill - DUBSTEP/TOKYO/MADRAVE