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2010年2月3日水曜日

KODE9 インタビュー




-あなたは大変な日本通だと伺いました。日本のどういったところに興味をもたれているのでしょうか?

KODE9(以下K): 僕が特別そうってわけではなくて、西洋人にとって日本は興味深い国だよ。黒澤映画、日本特有のテクノロジーに対しての思想、食べ物、お茶、視覚デザイン、アニメーション、建築、イエローマジックオーケストラとかね。


-2007年に一度、来日されていますが、それまでにも来日したことはありますか?実際に来日してみて、感じたことがあれば、教えてください。

K: いや、2007年に初めて日本に来たよ。東京と京都でプレイした。友達がいろんなところに連れて行ってくれて、本当に楽しかったよ。いっぱい迷子にもなったけどね。


-現在はロンドンに在住とのことですが、ロンドンのシーンはいかがですか?

K: とても刺激的だね。dubstepgrime、ここ最近だとuk funkyにはすごくエキサイティングな音楽が多いね。


-ロンドン以外にも毎週のようにギグを行っていますが、特に印象に残った場所はありますか?

K: ロンドンのPlastic People、ニューヨークのLove、テルアビブのBlocとかは、すごく好きな場所。どこもサウンドシステムがすばらしいんだ。


-あなたの音楽的なバックグラウンドを教えてください。影響を受けたアーティストやシンパシーを感じるアーティストはいますか?

K: 僕は1993年から1997年くらいまでのジャングルに一番影響を受けている。それに70年代中期のマイルスデイビスから坂本龍一、ウータンクランまで、って感じで、ぜんぜん違うスタイルの音楽も大好きだよ。


-あなたのレーベル[HYPERDUB]からは、いわゆるダブステップというタームでは括りきれないような楽曲が多くリリースされています。どのような基準でリリースする楽曲を決めているのでしょうか?

K: [HYPERDUB]からリリースされる曲は唯一無二でないといけない。そして僕の記憶に残るようなものじゃないとダメなんだ。音、質感、リズム、何かこう僕の心をワシづかみにしてくれるようなものだね。


-最近ではロサンゼルスのLOW END THEORY一派との交流を深めていると聞きましたが、どういった経緯だったのでしょうか?

K: ああ、FLYING LOTUS、SAMIYAM、RAS G、GASLAMP KILLERたちBRAINFEEDERのクルーとは良い友達だね。彼らの音楽は大好きだし、アメリカで一緒にプレイしてる。6月にロンドンで彼らのスペシャルイベントがあるんだけど、そこでも一緒にやるよ。LOW END THEORYのことはよく耳にするけど、実際にそこでプレイしたことはないんだよね。?


-DJや制作を行う際に意識していることは何ですか?

K: 制作の際には、いつも低域からとりかかるんだ。そのあと、他の部分の作業をしているよ。DJをするときは、いつもリズミカルであることを最優先にしている。


-ニューアルバムを制作中とのことですが、どのような内容になるのか、可能であれば教えて頂けますか?

K: そう、今、制作中で、ファーストアルバムのときと同じくヴォーカルにSPACEAPEに参加してもらっているよ。ファーストのときよりももっと陽気なものになればいいね。それに、もう少しだけカラフルなものにしたいんだ。ヴォーカルもののダブステップとUKハウスを混ぜ合わせたものになると思うよ。


-今後の予定を教えてください。

K: 今年は[HYPERDUB]設立5周年で、いろんなことが進行中なんだけど、一番重要なのは過去5年間のうちにリリースをしたものの中からコンピレーションを作ることだね。それに加えて、[HYPERDUB]のアーティストの新曲が16曲くらい入る予定なんだ。


-2年ぶりの来日となるわけですが、日本に来てやってみたいことはありますか?

K: とにかくいろんな所にいってみたい。だから、あまり眠れそうにないな…


-最後に、あなたの来日を心から楽しみにしているファンにメッセージをください。

K: 日本に戻るのが待ち遠しいよ!「SKENG」って曲はBACK TO CHILLで僕がプレイしたのを見に来ていた人たちに捧げるよ。

引用元 module

2009年7月5日日曜日

SCUBA インタビュー




---あなたはdubstepのシーン創世記から、すでに活動を始めていますが、どのような形で音楽シーンに深く携わることになったのでしょうか?それまではどの様な活動をしていましたか?

SCUBA(以下、S): ダブステップはもともとロンドンのUKガラージのシーンから生まれたものなんだ。2001、2年くらいは自分のセットでブレイクスやブロークンビーツと一緒に、UKガラージをかけたりしてたよ。一番、最初にダブステップがプレイされていたパーティーは、ロンドンで毎月、開催されていたんだけど、木曜日の開催だったから、多くても100人くれば良い方だった。でもダブステップって音楽は本当に徐々にではあったけど、発展していって、今みたいなものになっていったよ。


---ロンドンからベルリンに移住したと聞きました。ロンドン、ブリストルなどイギリスではダブステップは今や多くの市民権を得ていると思いますが、そんな中、ベルリンに移住したのは、どういった理由、経緯だったのか教えてください。

S: 俺はロンドンにはかなり退屈していたんだ。ロンドンで育ったし、ずっとロンドンに住んでたから、ベルリンに移住することは、今までとは違う何かをするチャンスだった。ベルリンのダブステップシーンはまだまだ小さいけど、大きなパーティーをやるのには十分に魅力のある段階に来ているんじゃないかな。


---今や世界的な評価を得ることになったテクノクラブ、BERGHAIN(ベルクハイン)では唯一のダブステップパーティーとなるSUB:STANCE(サブスタンス)をオーガナイズされていますが、どのようなパーティーなのか教えてください。

S: 俺たちがSUB:STANCEを始める前まで、大きなダブステップのパーティーがなかった。だからこそ、やろうと思ったんだ。雰囲気やサウンドシステムの面からみても、BERGHAINしかあり得なかったね。ベルリンのベストクラブだ。サウンドシステムはマジでやばい、ベルリンであんなシステムはそうそう無いよ。BERGHAINを経営しているヤツらも俺たちに賛同してくれて、2008年の7月に1回目のSUB:STANCEをやったんだけど、マジでよかったよ。3か月に1回のペースで、もう4回やっていて、全部、最高だった。1周年パーティーを7月10日にやるよ。


---SUB:STANCEに出演するアーティストはどういった基準で選んでいますか?

S: SUB:STANCEはエージェンシーのPAUL FOWLER(ポール・フォーラー)と一緒にやっていて、ただ単純に俺たちが好きな曲を作っている人をブックしてる。ものすごくシンプルだよ。


---テクノのイメージが強いベルリンのベルクハインを敢えてヴェニューに選んだのはなぜですか?

S: さっきも言ったとおり、ベルリンで一番いいクラブだからだよ。BERGHAINはもともと工場だった場所を改造して作られているんだけど、すごいよ。サウンドもね。サウンドはとても重要だ。


---あなたが見るベルリンのシーンについて、意見を聞かせてください。

S: ハウスとテクノが中心になっているけど、ロンドンよりオープンマインドな空気なんじゃないかなと思う。ファッショナブルなものに取りつかれているような人は少なそうだね。クラブシーンには大きな違いを感じてるよ。ドイツでは、みんな、かなり遅い時間に遊びに出かけるね。アフターアワーズのシーンも大きいし。ロンドンでは絶対にあり得ないよ。0時までにはクラブに入って4時には帰っちゃう。


---ファーストアルバム『A MUTUAL ANTIPATHY』のリミキサーとしてテクノアーティストのSURGEON、SUBSTANCE、MARCEL DETTMANNを起用していて、とても驚きました。彼らを選んだ理由、経緯を教えてください。

S: 10代の頃、最初にハマったエレクトリックサウンドはテクノだったから、テクノの要素を取り入れるようになるのは、意外なことじゃないんだ。ジャンルに関係なく自分が好きな人にリミックスを頼んだよ。


---あなたのプロダクションワーク、DJにおいてもテクノへの接近が顕著に表れていると感じます。何かきっかけがあったのでしょうか?

S: みんなは俺をダブステップアーティストとして知っているけど、ずっとテクノは好きだったからね。さっきも言ったけど意外なことじゃないんだ。テクノとダブステップの2つが混じり合って、両方のシーンのもっと先に行けたら、最高に面白いよね。


---あなたはテクノxダブステップの融合を図るアーティストの第一人者として独自の路線を開拓していると思います。そんなあなたに影響を与えたアーティストはいますか?

S: もちろん、いろんな音楽から影響を受けているよ。若かったときは、AUTECHRE(オウテカ)のファーストアルバムはいつも聞いていたし、ORBITAL(オービタル)のセカンドも聞いたな。そのあとは、ジャングルとかUKガラージにハマったね。ダブステップとテクノをつなげたって意味では俺よりもSURGEON(サージョン)が最初だと思うよ。SURGEONは何年も自分のセットでダブステップをかけているし、4、5年前の曲のいくつかを聞いてみると、彼が誰よりも早く“ダブステップ x テクノ”を実践していたってことが分かるはずだ。


---[HOTFLUSH]、[HFT]、[SCUBA]など様々なレーベルを運営されていますが、それぞれの違いはありますか?

S: [HOTFLUSH]がメインレーベルで、[SCUBA]がサブレーベルだったんだけど、俺がやっていることと区別がつけづらくなってきたから、[SCUBA]はもうやっていない。その代わりに[HFT]を作って、面白い音楽をリリースしているよ。


---今後の予定を教えてください。

S: 今、セカンドアルバムを制作中だ。あとSUB:STANCE1周年パーティーの準備をしているよ。


---日本に来たら行きたいところ、やりたいことはありますか?

S: 日本に行くのは初めてだし、めちゃくちゃ楽しみにしてるんだ。日本の文化に浸ってみたい。あと食べ物!


---日本のファンにメッセージをください。

S: 早くプレイしたいよ!べニューのモジュールについては、いい評判を聞いている。みんなも楽しんで欲しい!

引用元 module

2009年5月17日日曜日

Youngstaインタヴュー




Youngsta。名前は少年期からDJを始めたことから来ている。
ダブステップがまだその姿を潜めていた頃からRinseでプレイしてきたメンバーの1人であり、自分の名が関与するジャンルが、思いもよらず世に知れ渡って行く様を目の当たりにしてきた1人である。


Q: Rinseをやってどれくらいになるの?

A: それがよく覚えてないんだ。多分20歳(2004年?)くらいからかな。調べればわかるけど、はっきりとは覚えてないんだ。

Q: ということは、ダブステップを広めたうちの1人であるということ?

A: その通り。僕とHatchaとKode 9の3人。

Q: 反応はあった?

A: ちょうどその頃波が来そうな時だったんだ。ちょっとしたいい感じの。ダブステップにとってもRinseにとってもいい時期でね。みんなで結構流したよ。その後ここ2年間はかなりマッシヴだね。

Q: '広がっている'という手応えはあった?

A: 去年かな。ブッキングが半端じゃなかった。そうなるとは早々わかってたけどね。

Q: オーディエンスの入れ替わりをかなり見て来てるのでは?

A: そうだね。過去のFWDでは30代がほとんど。自分が一番若かった。レイヴっぽいものじゃなくて、どちらかといえば真面目な類いだったから、基本的には年上が多かったんだ。で、今は音もかなり変わって、若い子が増えてる。これからもシーンは大きくなってくだろうから、それはとてもいいことだと思うよ。ガラージ似のものからそうじゃないものにサウンドが変わって来てるのも明らかだよね。

Q: ここ最近の2ステップサウンドについてはどう思う?

A: 変化の道中だと思うよ。音楽って、大きな円の中をぐるぐる回ってる様なもので、形を変えては回りに回って返ってくるんだ。みんなにとっては、ガラージから出て来た頃や、初期のHorsepowerやEl-Bを聴いてるみたいな頃の感じだね。初期のダブステップは、今の2ステップの様な感じの音。もっとダークで、ディープで、ベース旋律な感じの。もちろん、他のスタイルは、ガラージみたいな音じゃないけど。かっこよくて好きなのは、MartynやTRGの音。みんな注目してると思う。で、来年あたりには飽きてきて、またミニマル・ハーフに戻って行く気がするな。

Q: DJとして腕前がいいとの評判ですが。

A: そう?

Q: 知らなかったの?

A: 正直言ってインターネットはあんまりやらないから。自分が上手いのはわかってるよ。じゃなきゃ今ここにいないし。

Q: ダブステップの中ではかなりのテクニシャンだと思いますが。

A: そうだね。でも、自分の好きなものをまわしてるだけ。ただチューンをプレイするってことはしないんだ。そんなのスマッシュするだけだからさ。

Q: それにしても、まわしている時はかなりテクニカルなことをしてると思いますが。

A: ただレコードをまわしてるだけじゃないって思いたいからね。何をまわしているかだけじゃなくて、'どうまわしてるか'をミックスで魅せる様にしてるんだ。いいものをまわしてるのに、技術的にはどうかな?ってDJがかなりいるからね。

Q: 前からそう?

A: そう。レコードをどうミックスするか、だけ。それをテクニックと呼ぶにしろ、そうでないにしろ、ミックスするならそうしないとね。あんなにテクノロジーが揃ってるのに、ミックスしないDJがたくさんいるんだ。ほとんどの人が、1210ふたつ持ってて、CDやAbletonなんかを使ってる。

Q: ヴァイナル派ですか?

A: そう。今のところはヴァイナルかダブ。

Q: FWDでダブステップをビートジャグリングしてると聞きましたが。

A: DMCスタイルじゃないけど、それに似た、でも複雑じゃない感じ。さっとジャグリングするか、ティーズを入れるか、それか、アンセムをティーズでイン&アウトしたりとか。ちょっとした飾りみたいなものだよね。僕が技術的に上手いかどうかって話に戻るけど、結局は、みんながパーティの最後まで踊って楽しんでくれてるってことが答えなんだろうね。

(訳:myoume)

引用元 dbs

Shackletonインタビュー



強烈な個性を放つ中毒性の高い呪術的ビート、レコード・ショップでも一際目をひくドープなアート・ワークでダブステップ~ハウス~テクノと幅広い層のリスナーから支持を受ける注目レーベル'Skull Disco'。そのレーベルのボスでもある'Shackleton'が遂に日本上陸ということで、ニュー・リリースの興奮も冷めやまぬ中メール・インタビューを敢行!


─まずSkull Discoの名前の由来それに加えコンセプトなどあれば教えてください。

カメルーンの、とある部族についての本を読んでいたことがあって、その部族の宴では死んだ先祖の骨を掘り起こしたものを並べて、その中でみんな踊るらしいんだ。酒を飲み、音楽と踊りを楽しむんだ。素敵なパーティーだろ、だからSkull Discoって名付けることにしたのさ。初期のジャケットに、骸骨がジャンベを叩いて踊っているイラストが描かれているのも、それが理由なんだ。


─毎回ド肝を抜かれるアートワークなのですが、それについてもこだわりなどあったら教えてください。

本を読んだりしている時だったり、音楽から連想したりしてアートワークのアイデアを得ているんだけど、アイデアが浮かんだ時はアーティストのZekeに伝えるようにしている。Zekeは僕がイメージしていたものを更に素晴らしいものにする方法を知っているんだ。


─世界中をライヴで回られていると思うのですが、特に印象的な国などあったら教えてください。

実はそんなことないんだ。最近は出来るだけフライトを減らしている。ただ僕の妻は日本人なんだけど、僕にとって彼女の家族に会いに2~3年に1度だけど、日本に行くことはとても大事なことなんだ。ヨーロッパの国とは全然違うし日本がとても大好きだよ。


─相棒であるAppleblimとの出会いを教えてください。

もともと6年ほど前から一緒にレイブにいったりしていて知り合いだったんだ。彼は僕の友達と


一緒にレコードショップで働いていて、僕らはそこで知り合ったんだよ。

レーベル運営も軌道に乗ってきている。僕らはこれ以上リリースしたものをプロモーションすることを全く考えていなくて、必要以上にプロモーションをする必要はないと思うんだ。時間も無いしね。


─Skull Discoの8番ではPeverelist,9番ではT++をリミキサーにそれぞれ起用しています。これが個人的にツボだったのですが、どういった理由で起用したのですか?

僕らはPeverelistの楽曲が好きでAppleblimが彼と一緒に曲を作り始めたんだけど、その曲がものすごく良くて、それでリリースすることに決めたんだ。T++はもともと友達で僕らの音楽をとてもサポートしてくれている。過去の彼の楽曲はもちろん好きだし、彼なら必ずいい曲を仕上げてくれるという確信があった。彼がリミックスをしたいって言ってくれた曲をいくつか渡して、彼が選んだのがDeath IS Not Final だったんだよ。彼の仕上げたリミックスを聞いた時、ただ衝撃だったよ。当初は12'を切るつもりはなかったんだけど、その考えはすぐに変わったね。


─リミキサーにテクノ・シーンのカリスマ'Ricardo Villalobos'を起用した'Blood On My Hands'がここ日本でも多くのDJにプレイされました。リミックスに至った経緯などあれば教えてください。

リカルドは昔から僕らの楽曲をプレイしてくれている数少ないDJの一人だ。Blood On My Handsの曲をとても気に入ってくれていて、Appleblimが彼に良かったらリミックスをしてみないかって話を持ちかけたんだ。快く承諾してくれたよ。フェスティバルで一緒に出演したときに彼に会いにバックステージに行こうとしたんだけどセキュリティに止められたことがあってね、しょうがないから観客の最前列に行って大声で彼の名前を叫んだんだ、Skull DiscoのTシャツを掲げながらね。リカルドは僕らに気づいてステージから降りてきてくれて、そこで音源のCDを彼に渡したんだよ。
僕は正直、リカルドがリミックスをするだなんてって冗談半分だったんだけど、彼はマジだったね。2週間後にはリミックスを仕上げてくれた。ってもファブリックでそのリミックスがかかっているのを聞くまで知らなかったんだけどね。すごくうれしかったよ。リカルドは好意的で誠実なやつだ。


─Skull Discoにはテクノ、ハウスの影響も多分に感じられるのですが、音楽的なバックグラウンドを教えてください。

西洋の多くのビートミュージックは4拍子だ。でも僕はハウスやテクノにそんなに精通しているわけではない。むしろ色んな要素をもった音楽を好んで聴いている。ジャンルに関係なく土着的で強い個性をもっているものをね。そういった意味ではGodflesh、Can、Black Flag、Public Image Ltd、Leonard Cohenなんかが好きだよ。


─他にもアフリカ的な民族音楽の影響もあると思いますが、そこについいてはどうですか?

それについても同様だ。民族音楽に対して深い造詣があるわけじゃないんだ。『新しい』リズムが好きなだけだ。みんなが僕の音楽にアフリカからの影響を感じるのは良く分かるけど、僕はただ自分が踊りたくなるような音楽を作っているだけなんだよ。


─Dubstepのアーティストの中でも極めて異端なサウンドですが、どのようなきっかけでこのような音が出来上がったか、もしあれば教えてください。

それはちょっと違うね。僕は自分の聞きたい音楽を作っているだけで、誰か他の人の曲に聞こえるような音楽には全く興味がない。そもそもダブステップの意味も良く分からないし、そのシーンの一員になろうとした覚えもない。面白いアイデアをもったオリジナリティ溢れる楽曲がコミュニケーションが簡単になるからといって、誰かによってカテゴライズされるのだとしたら、その瞬間、音楽の魅力は無くなってしまうと思うよ。


─現在UKのダブステップのシーンはかなり盛り上がっているようですが、どのような感じなのでしょうか?

たぶんそうなんだろうね、でも僕はダブステップについてどうこういえる立場じゃない。


─最後に。日本に来たら何かしたいことなどありますか?

うーんそうだね、妻の家族に会うだろうし、呑み屋に行きたいよ。その辺を歩きながら面白い人たちに会えることができるといいね。大阪、名古屋にも行くし、おいしいものを食べたいけど、納豆は好きじゃないんだよね。銭湯にも行ってみたいね。もちろんライブもしたい。
僕らの音楽に興味を持ってくれているみんなへメッセージ。
僕もAppleblimも日本での滞在が大好きだし、人々をリスペクトしている。日本でプレイ出来ることを誇りに、そして光栄に思うよ。この機会を与えてくれたことに感謝したい。


引用元 Shackleton インタビュー/クラベリア

RSD (Rob Smith) Interview



---ニュージーランドのダブステップ・シーンは(上向きになってきてはいますが)、まだまだ明らかに女子が少ない様に見えます。これまでプレイしてきた世界中のシーンで、性別でバランスの違いはありますか?

『UKでは、結構バランスが取れてると思うよ。DJやプロデュースする子も増えて来てるし。今月日本でプレイしたけど、あそこでも女の子が多かったし、ダブステップのイベントも多かったね。』

---それは良かった!
RSDのセットの聴き所を教えて下さい。やはりダブステップ色が強いですか?

『他の平均的なdubstepのセットよりは、もっとベースとレゲエ、ボーカル・トラックを多く含んでるところかな。』

---最後に、これからのdubstepはどうなると思いますか?
ジャングルの様な道のりを辿って行くのでしょうか?

『そうだね。浸透の早さと面白さは、もっぱら90年代のジャングルのムーブメントと似てるよね。でも、感じとしてはもっとオーガニックで、世界的なコミュニティに幅広くサポートされてる様に見えると思うよ。まだまだこれからが楽しみだね。』


BTC dubstep

2009年3月3日火曜日

MALA (DMZ)



このインタビューは、Malaが2007年日本のツアー後に行ったニュージーランド・レゲエミュージッククルー”NiceUP”の記事です。前半が記事、後半がインタビューになってます。
Mala/Digital Mystikzインタビュー [NiceUp]

まず最初に基本的な部分、”Dubstepとは?”と説明したいところだが、実は、Dubstepの美しさをありきたりな表現で説明するのは難しい。というよりはむしろ、音楽として語るのさえ少し気がとがめる。

『この音楽が持つ本当に自由な部分は、色んな違いを混ぜ合わせることができる能力。大事なポイントは、サウンドを自由に作り上げること。それさえうまく行けば大丈夫。それが全て。』


とMalaは語る。

Dubstepは、西ロンドンベースのダークな2stepサウンドの展開であると言えるが、Dub、Reggae、Dancehallなど Ragga要素を更に練りこんだもの、とも言えるだろう。サウンドの中心は様々な音により演奏されるものが多く、他は、Grimeとして知られるスタイルと比較されることが多い。

ReggaeとDub要素を存分に引き出したDigital Mystikzのスタイルは、Aotearoa(ニュージーランドの人々)音楽ルーツの歩みからすれば、この国でのDubstep旋風の完璧なるイントロダクションと言える。更に如いて言えば、この度Fat Freddy’s Drop の’Cay’s Crays’の輝かしいリミックスが完成したばかりであり、彼のムーブメントはニュージーランドがこよなく愛する多くのグループ及びアーティストへの多大なる救いと言っても過言ではないのである。

Digital MystikzのReggae、Dub、初期のJungleやDark Garageをこよなく愛する形は、ハイパー・スペースなリディムにたっぷりのサブベースをマッシュし、ミュージカル・ハーモニーなるバイブと共に進化的なサウンドを創り上げている。

雷鳴のようなチューンをTempa、Tectonic、Rephlex、Big AppleやPlanet Muなどに引き下げ、Digital Mystikzはレーベル、そしてクラブナイトDMZを立ち上げた。
ロンドンMassでは各々少なくとも1,000人以上を集客。今では伝説的地位に達する。レーベルとしては、Malaのエピック”Anti War Dub”から始まり、Cokiの”Shattered”、そしてLoefahのハーフタイム・ミニマリズム”Horror Show”などの発信にてジャンル定義させたことが特徴である。これが今日までに書かれたDubstepのロードマップである。DMZは獅子が食すが如く、実に混ざり気の無い生のDubstepサウンドを作り上げているのである。

DMZの飛躍のポイントは、彼らのSoul JazzリリースやRadio 1 DJ、Mary Anne Hobbs、Zane Lowe、Pete Tong、Gilles Petersonなどからの情報発信と共に、ベース・カルチャーの行方を常に見通すところにあり、予測不能なレベルのエコー・チャンバーは、その切り札として今日も活気付いている。

MALA (DMZ) Interview - Back To Chill - DUBSTEP/TOKYO/MADRAVE

2008年10月2日木曜日

dubstep - wiki - 2

Dubstepの創成期は、南ロンドン発祥の2stepにGrimeの要素を取り入れたUKGプロデューサーによる、幾つかの実験的なリリースによって始まりました。これらの実験はしばしば、何も印刷されていないホワイトレーベルや、コマーシャルなUKGのB面の上で終わりました。

Dubstepは通常インストです。さらに、より声を取り入れたガラージの申し子であるGrimeの様に、多くはダークな印象を受けます。マイナーキーを多用して、減らされたコードのような不協和音を特徴とします。

他に見受けられる際立った特徴は、勢いのある複雑なリズムと、存在感のあるサブベースを多用している点です。

BasicChannelのようなdubに影響されたテクノや、クラシック音楽またはヘビーメタルまで、一部のdubstepアーティストは、いろいろな外側の影響も取り入れました。